|
2006年 08月 26日
とうとう最終日。
昨日あたりから本格的にお天気が回復し、そして一気に秋を感じる雲と空気。 気持ちいいぃ~。 気持ちいい朝をより気持ちよくさせてくれる、こんな大きな窓際で外を見ながら朝食をいただきます。 机の上には常にこんなかわいいお花が飾られていました。 庭に咲いている野草を可愛く活けるこういうのが私の理想。 こういう花を活けるためお庭に草花を育てるスペースをつくったものの、すでに雑草に埋め尽くされている現実(T-T) 一番左手前のお花は「シロツメクサ」ならぬ「アカツメクサ」。 シロツメクサと全く同じ形でピンク色。 前々日のカヌーツアーのツッチーに教えてもらったんだっ♪ そんな素敵なお宿、名残惜しくはありますが、「お宿 かげやま」を後にします。 ありがとうございました! さて、夕方の便で東京に戻るまでにはまだまだ時間があります。 まずは透き通る水が湧き出ているらしい「神の子池」を目指します。 途中『桜の滝』の看板に夫が「今朝見た雑誌に載ってたよ!でもはっきり読んでいないのでどんな滝かはわからないけど行ってみよう!」と。 あまり期待せずに行って見ると・・・ 何気ない滝なのですが、観光バスが来ていたり結構な人手。 よぉ~く見てみると、サクラマスがいっぱい。(このときは最後までサケだと思っていた。) なんと遡上のポイントなのでした! ↓わかります? 感動です。こんな激しい滝を登っていくんです。 時期さえ合えば、もっと沢山のサクラマスが一気に遡上するのを見られるようです。 さて、「桜の滝」を後にし「神の子池」を目指していると、道路標識に「←男鹿の滝**km」。この滝も夫が目にした雑誌に載っていたらしく、「桜の滝」で気をよくしたわたし達は当然、その滝を目指すことにしました。 (ここで距離を見落としていたのが間違いの始まりか?!) 「桜の滝」は急遽作られたような簡易案内看板だったのに比べ、「男鹿の滝」は道路標識。 きっと立派な滝なのだろうと期待が膨らみます。 途中、エゾリスにも遭遇して、ますます期待が膨らみますが、進めど進めど到着しません。 道の舗装もなくなり、道も細くなり、車が1台やっと通れる道を延々30分以上。 しかも1台も車とすれ違わない。観光地じゃないの?本当にあるの?と不安がよぎりますが、もう30分以上も山道を走ったから今更やめるわけにもいかない。 ようやく到着したらこんな小さな看板にリアルな「熊出没注意」の注意書き。 今まで多くの「熊出没注意」の看板を見てきたが、こんなにマジで危険性を感じたのは初めて。ツッチーやオジイから熊の出没話を聞いてきたし、どれだけ怖いかも聞いてきた。 本当の山奥、しかも滝がある=魚がいる=熊が食べに来る。 車が1台もすれ違わなかった+携帯は圏外=ここで何かあったとしても誰も気付いてくれる人はいない。 ヤバイ、ヤバイ!絶対ヤバイ!! でも折角ここまで来たんだから、見ずに戻るわけにもいかない。 (これが俗に言う「埋没コストの罠」?!こんな感じなんだろうなぁ~。なんて、夫が後からすっごく実感してた。) しかも、ここから山道を歩かなければいけない模様。 どれくらいの距離があるかもわからない。 もぉ~、怖い、ヤバイ、怖い、ヤバイ。 熊よけのため夫は「あーあーあー!」と、とにかく叫び、私は車のキーをチャリチャリと振り続けた。 ようやくたどり着いた滝はマイナスイオンが溢れかえるそれはそれは素敵な滝でしたが、ゆっくり楽しむ余裕もなく、写真も早々に戻りました。 そこで味わったクマ出没の恐怖は、ここ最近・・・いや、もしかして初めてかもしれない、味わったことのない恐怖。 馬の恐怖なんて比べ物にならず、いかにオジイに頼っていたかってことを改めて思い知らされたのでありました。 それにしてもすごいな北海道。すごいな自然。 ちなみに「男鹿の滝」は上流に川の無い不思議な滝で、その秘密は斜里岳の銀嶺水が1日3万tも岩から湧出し流れ落ちているらしい。 知らなかった・・・・(--;) 次はようやく最終回。 #
by real_nori
| 2006-08-26 00:00
| 旅行
2006年 08月 25日
精神的にも肉体的にも疲労困憊のわたし達。
いよいよこの旅最後の湖になるであろう、日本最大のカルデラ湖の「屈斜路湖」でしばし癒される私。 この後、屈斜路プリンスホテルのラウンジでお茶し、チョッと現代的な空気でさらに癒され、癒されついでに、チョッと遠いけどヒマワリ畑を見に行こうと女満別へ! 途中、展望台発見! そこから、先ほど癒された屈斜路湖が一望できました。 これは登ってきた道のり。芝生っぽくみえる山肌は、一面の笹。 女満別には数箇所ヒマワリ畑があり、時期によってそのポイントが異なるようです。 少々迷いながらも付近の駅で説明していただき、ガイドマップをもらってたどり着いたそこは・・・ 一面のヒマワリ畑! と、言いたいのですが・・・。 長く楽しんでもらうためなのか、段階的に開花するよう、区画によって分断されています。 なので、一面のヒマワリ畑でなく一区画のヒマワリ畑って感じ。 こうやって一区画をファインダーギリギリに入れると一面って感じするけど、現実は・・・・チョッと商売っ気を感じるヒマワリ畑でした。 でも、女満別・網走地域は予想外にパッチワークの丘っぽい風景が広がっており、北海道らしい風景が感じられました。 女満別からの帰り道、濃霧の峠越えの最中、道路わきにかわいい雌シカに遭遇。 実は野生のエゾジカに出会うのは2回目。 1回目はホーストレッキングの途中、オジイの「ホレ、鹿がいるぞっ!」の声の方向に立派な角を持ったエゾジカ。 でも、馬という生き物を操るのにいっぱいいっぱいだった私は鹿をみて感激できるほどの余裕はなかった為、「あっ、いる」くらい。 人間って余裕がないと、楽しむって感情は生まれないのねぇ~と身をもって体験(笑) そうして、ようやく宿に戻りました。 1泊でも連泊すると「泊まる」から「帰る」って感覚になるのがチョッとうれしい。 夕食の時間にはギリギリ間に合う時間だったけど、事前に電話して遅らせてもらっておいた。だって、今日1日の疲れをゆっくりお風呂で落としたかったんだもん。 こういうワガママを聞いてもらえるのも、このお宿の魅力。 そして、ビールと美味しい食事の数々。 もぉ~、しあわせです。 そうそう、このお宿はお部屋にテレビもなく、飲食も禁止されている。 その代わりダイニングが23時まで開放されている。 なので食事の後はダイニングで宿のご主人と奥様とお話したり、夫は読書・私は忘れないためにもブログの下書&写真の整理など。 「食べて、飲んで、バタン・キュー」ではなく、夜をこういう楽しみ方をできるお宿って、本当に素敵。 #
by real_nori
| 2006-08-25 00:01
| 旅行
2006年 08月 25日
さて今日は昨日に引き続きアトラクション系です。
今日お世話になるのは『川湯ホースパーク牧場』。 ・摩周湖まで往復20km ・今日が初めての初心者でもOKです! と、HPにはいかにも楽しげに紹介されていましたが、20kmを初心者でも乗馬できるの?!と、チョッと不安(というよりは信じがたい)けど、楽しみにしていました。 今日のお供のお馬さんたち。 一緒に参加したのは中学生と高校生の娘さんを連れたご家族と乗馬経験者の女性1人、そしてわたし達夫婦の合計7名でした。 到着するなり怖そうなオジイがガミガミしています。 山の上は寒いかも知れないから、無料で貸し出しているウインドブレーカーを持っていけだの、人の目を見て説明を聞かないやつは、なにも聞いちゃいねぇ~だの。とにかく厳しそう。 そのくせ、乗馬に対する注意点なんかはほとんどなく、とにかく手綱を下げておけ!右に行きたいときは右の手綱を、左に行きたいときは左の手綱を引くンダァ~。それだけだぁ~!なんて。 チョッと不安を覚えながら、馬にまたがりました。 牧場を出発したと思えば、スグに一般の車道に出るんです。 線路を渡ったりするんです、 そして草原に出たと思ったらすぐに山道へ。 「おいっ!こっちは初心者なんだぞっ!!」って文句も弱音も言う隙も与えられないまま、 もう覚悟を決めるしかありません。 そんな時、ようやくオジイのガミガミがオジイの覚悟であり、わたし達を覚悟させるためであったことに気付かされたのです。 とりあえず、山道に入るまでの比較的余裕のあるうちに馬の扱いを自分なりにつかんでおこうとそれはそれは必死でした。自分の中にある、感覚と本能を駆使して、馬を操りしかありません。 基本、1列になって歩いていく、前の馬についてゆっくり歩いているのですが、 チョッと油断して前の馬との感覚が空くと、オジイに手短に教わった技で馬を走らせます。 馬にしてみればチョとした早足なのですがそれはそれはスゴイスピードに感じます。 山道に入る直前、広大な草原エリアで前途を祝し(笑)記念撮影。 この撮影のときだって、オジイは怒鳴りっぱなし。 「馬は草原を目の前に走りたくってウズウズしてるんだぁ。手綱をしっかり引いてしっかり押さえつけなきゃだめだぁ~!!」ってね。(笑) さぁ、ここから山道に突入します。 (残念ながら山道の間は写真を撮る余裕など皆無のため写真がありません。) その山道って、本当に馬のためだけの細ぉ~いケモノ道。 そしてスゴイ急斜面を登っていきます。 そうして山道を登ること約1時間半。 ようやく馬を留め・・・ 今度は腰高ほどある笹に覆われた獣道を歩きます。(約5分) 一気に視界が開け、霧の摩周湖ならぬ、快晴の摩周湖が スゴイ!スゴイ!の一言です。 オジイも、こんなにキレイに見えることはめったにないと、感激しているくらい 馬との真剣勝負の後の開放感にこの景色、なんともいえません! そしてこの絶景を見ながら食べるおにぎりも最高! さてさて、帰りは下りです。 行きはヨイヨイ帰りは怖いぃ~♪の歌のように帰りは超急な坂道を馬に乗ってくだります。 いやぁ~、マジ怖い。 しかも、行きは比較的言うことを聞いてくれていた馬も、帰りは慣れと疲れと下りの緊張で(かは定かではないが)言うことを聞いてくれません。 結果からいいますと、落馬しました(^^;) こわかったぁ~。手綱を引いても引いても馬がドンドン行っちゃって 、しかも獣道の急な坂道だからスピードも出始め、さすがにどうしていいのか分からず、落ちときました。(オジイに落ち方は上手かったと太鼓判を押されました) でも、その頃には、オジイのもとで訓練されている馬ということと、このようなトラブルに関しては百選練磨であろうという、オジイに対する絶大なる信頼があったので、怪我しないように落ちさえすれば大丈夫というヘンな安心感があったのも確か。 いや、でも怖かったですよっ。 落ちたことそのものよりも、直前の制御の聞かない感じと、この恐怖心を知った後の再び起こるかもしれないと不信感を持ちつつ乗り続けていたこと。 ようやくスタート地点に帰り着いたときには、精神的にも肉体的にもいっぱいいっぱい。 都会じゃ絶対できない体験や緊張。 楽しいだけではない貴重な体験でした。 機会があれば是非オススメしたい体験でした。 #
by real_nori
| 2006-08-25 00:00
| 旅行
2006年 08月 24日
カヌーを終え、午後からは大本命釧路湿原に!
大本命という割にはあまり期待していなかったのですが、大絶景! 日本じゃない感じです。アマゾン、アフリカ?! まず、見渡す限り人工物がないのがスゴイ! この湿原の中に色んな動物が暮らしているんだろうなぁ~。 そうそう、キタキツネも見ました! でも、展望台の駐車場に居ついている、病気でボロボロのキタキツネ。 野生味がスッカリ抜け落ち何だか痛々しい姿でした。 そして今日・明日のお宿は『お宿 かげやま』さん。 1日2組限定のお宿で今回の旅行の楽しみの一つでもありました。 マチ子の頭(ナビ)にもない砂利道を進みたどり着いたソコは小さい一軒家。 木のぬくもりとご主人と奥様の暖かさにあふれたお宿でした。 洋室と和室があるようですが、今回は和室でした。 木の香りがする、素敵なお部屋。 小説や詩集、CDなどがそっとおかれていました。 お風呂も温泉で、こんなに広々素敵。(この露天以外に内風呂もあります。) たった2組のためにコレだけの広いお風呂を準備するって相当スゴイと思いません?! そして、こんなチョッとした気遣いが嬉しい。 そしてお料理もおいしかったぁ~。 今日のお品書き。 全てが美味しくて、美味しくて。 この後、ゆっくりお酒をいただきながら読書。 そうしてまたまた大満足な4日目の夜が更けていくのであります♪ #
by real_nori
| 2006-08-24 00:01
| 旅行
2006年 08月 24日
4日目、朝起きたら快晴!
北海道来てから初めての青空に迎えられ素敵な1日になりそうです。 そうそう、これお宿でいただいちゃいました。 ありがちなクマの木彫りの超ミニチュア。買うのは惜しいけど実は欲しかったんです(笑) うれしー。 (でも帰ってからやっぱり使い道はなく・・・) さてさて今日は朝からお楽しみの「釧路川源流カヌー下り」です。 なぜ登別からわざわざ釧路まで来たかというと、釧路湿原でカヌーをしたかったから! 結婚前、チョコとだけ西表島(in沖縄)でカヌー&トレッキングガイドをしていた私。 カヌーって最高に気持ちいいんですよ。 南の島でカヌーをしたんだから北の大地でもカヌーをしたかったんです!! 今回お世話になるのは『わっか』さん。 ほとんどのカヌー業者は「湿原コース」と「源流コース」の2種類が用意されています。 「やっぱ、湿原でしょ!」と連絡したらどの業者さんも「湿原コース」のみ予約でいっぱい(涙) 「湿原をカヌーで下りたい!」の希望からはチョッと外れる気がしましたが、しかたなく源流のコースをチョイス。 しかぁ~し!大正解!!! スタートから大感激! 北海道が誇る一番大きな湖、屈斜路湖がスタート地点です。 フライフィッシングをしている釣り人の側をすり抜け・・・ 橋をくぐるところから釧路川、そしてわたし達のカヌーツアーがスタートします。 「わっかガイドハウス裏」までの10kmを下ります。 途中、いろんなポイントが沢山ありました。 ココは鏡の間と呼ばれている瀬。 「手を水につけて置いてくださいねぇ」と言われ手をつけたままスーッっとカヌーを進めると、明らかに水温が変わった!「そう、答えは目の前!」といわれて見た先には山の湧き水。 釧路川は屈斜路湖を経由した水が流れ出ているため道内のほかの川より水温が高い。 でも、ココの瀬は山から直接湧いている水が流れ出ているため冷たいのだとか。 半端なくキレイです! 水中の草がこんなにキレイな色しているし、葉っぱの表面からは酸素の玉がポコポコでていました。 そうかと思うと、ココは褐色の水。 パドルで水中の土を5cmほどすくい上げて、 「ココには流れが入り込まないため葉土が堆積しています。釧路川の水温は平均して低いためバクテリアがすくなく分解されにくい。1年に1ミリしか積もらないといわれています。単純に考えてこれは大体50年前に分解された土ってことになりますよね。」ってスゴイ! かと思えばこんなにエメラルドグリーンな場所もあったり。 そうそう、申し送れましたが、本日のお供していただいたツッチーとカヌーです。 あふれ出る知識を、釧路川と同じくらい自然に心地よくレクチャーしてくれました。 Teaブレイクも入れつつ、まだまだ続きます。 途中、アオサギが! そしてカワセミが!! さすがに鹿は見れませんでしたが、笹の葉を使って鹿の鳴き声を出す方法を教えてくれました。そしたら実際の鹿がすぐ近くで鳴いたり・・・。 本当に本当に楽しくて、癒されて、大満喫の大満足。 本格的にカヌーを始めたくなっちゃいました。 皆さんにも是非オススメします。 Let'sカヌー!Vivaカヌー! #
by real_nori
| 2006-08-24 00:00
| 旅行
|
ファン申請 |
||